自宅で出来るドラムの防音とは?
「はじめに」
音楽演奏に欠かせないと言っても過言ではないドラム。
しかし、ドラムはアンプやスピーカーを使わない生音の段階で、バンドが演奏するのと変わらないほどの音量が出ます。
以前当ブログでも紹介しましたが、おおよその目安の楽器別騒音レベルは・・・
・ドラム:130dB
・トランペット、サックス:110dB
・ピアノ:100dB
・クラリネット、フルート、バイオリン:90dB
・フォークギター、チェロ:85dB
・クラシックギター:80dB
このようにどの楽器よりも大きな音が出る楽器です。
(ドラムと同じレベルの音量はどれぐらいかというと、ガード下で聞く電車の音、ジェット機の離陸時のエンジン音、落雷など)
また、低音のバスドラムや高音のシンバルと出る音の種類も多く、更にバスドラムはキックペダルを踏むことでビーターを可動させて太鼓を叩くので、振動が床にダイレクトに伝わります。
つまり、ドラム演奏の為に必要な防音対策は、大きな音量を広い周波数帯にわたって防音し、床に伝わる衝撃音も防音する必要があります。
完全な防音を目指そうとすると、かなり本格的な防音室を作る必要があります。
「本格的な防音室を作らず防音するには?」
ある程度近隣との距離があり、1階で演奏する事が出来るなど完全防音の必要性が無いのではれば、いくつかの防音アイテムを組み合わせる事である程度の防音が可能ですのでご紹介します。
①ドラムセット用消音パッドやペダル用ノイズ・イーター、ドラム用マットの使用。
消音パッドはドラムに直接取り付ける事によってドラムの音を小さくします。
ペダル用ノイズ・イーターやマットを設置する事で床に伝わる振動を抑える事ができます。
※重低音のバスドラムの音をマットで軽減するには10mm以上の厚さが必要です。
音や振動は隙間から伝わるので、ドラムセットの下だけにマットを敷くよりも床全体にマットを敷いた方が防音効果は高くなります。
②防音サッシへの交換や二重窓の取り付け。
部屋からもっとも音漏れしやすいのが窓です。
アルミサッシから音漏れを防ぐために防音サッシに取り換えてみたり、二重窓を取り付ける事で窓からの音漏れを防ぎます。
③部屋の壁や天井に吸音材を貼る。
吸音材はドラムからの音を吸音し、反響による音を軽減させます。
床に敷くマットと同じで、壁の一部だけ取り付けるだけでは効果が薄いので部屋全体隙間なく取り付けることで効果が発揮されます。
④防音ドアの取り付け。
ドアも窓と同じように音漏れの大きな原因となります。防音ドアに交換する事でドアから漏れる音を軽減する事が可能です。
「まとめ」
ドラムは楽器の中で一番防音対策が難しいと言われています。
簡易的な防音では、あまり効果が期待できません。
近隣トラブルや同居している家族への音漏れが気になるという方は本格的な防音室の作成を検討されてはいかがでしょうか?
mayasoundは映画館や音楽スタジオ、個人宅の防音室の施工を行っている防音の専門会社です。
本格的な防音室のご相談も承りますのでお気軽にお問合せください。