吸音とは、吸音材が音を吸収して、音の反響を小さくすることです。
吸音対策をすることで、部屋の外に音が漏れないようにする遮音効果はありま
せん。
一般的に吸音対策を施す事例として、ピアノ室などの楽器演奏室やオーディオ
ルーム等の音が重要視される部屋や、空調や電気設備などが設置されている機
械室などに施工する場合があります。
機械室などでは、室内で発生する音が、床・壁・天井などで反射を繰り返し
て、エネルギーが増大してしまうことがあります。
そうした場合は、外へ漏れる騒音も大きくなってしまいます。
そこで、吸音対策をすることで、音のエネルギーの増幅を防ぐ効果が期待でき
ます。
また、最近では、会議スペース、商談スペース、ワークブースなどのオフィス
のワークスペースに吸音対策として、吸音パネルを設置したりする事例が増え
ています。
それにより、静かな音環境を作り、会話がしやすくなったりと、ストレスが軽
減されるという効果をもたらすことができます。
近年は、最適な音環境を作るという視点で、様々な場所で吸音の技術が取り入
れられ、音環境による心理的効果なども研究されています。
今後も、色々な場面で、吸音の対策事例が増えていくことが予想されます。
吸音材の種類
①グラスウール
②ロックウール
③PETウール
④ウレタン
⑤フェルト
⑥ヘンプウール
など
次回は、吸音材のそれぞれの特徴など書いてみたいと思います。